【山形県新庄市 八鍬様邸】
なかなか日程が合わず、ずいぶん長くお待たせしました。
山形県新庄市にお住まいの若いご夫婦様のお庭をご紹介します。
道路の角地に面したお屋敷で、道行く人たちにも、
緑の優しさを感じてもらえるような配植をしてみました。
新庄市は雪も多いということから、ウッドフェンスの一部を排雪ための、
開口部を設けてあります。 積雪地帯の工夫ですね。
アプローチの敷きレンガに土砂が流れださないように山石で土止めをしております。
お住まいと外構工事を一体的に考えないとこういうスペースはなかなかとれません。
敷きレンガの風合いは、ご夫婦様に選んでいただきました。
玄関や、リビングが樹木のやさしい緑で、内外の視線を遮られるような工夫も。
中央の樹木は初夏に白いかわいい花が咲く エゴノキです。
当初、この場所はコンクリート舗装でもよいとのことでしたが
このような形に提案させていただきました。
完成まじかに散歩中の道行く人たちに何人にも、「ええ、あんべだの」と山形弁で声をかけられましたね。
冬期間は雪おろしの場所にもなります。
樹木は、トネリコ、シャラ、厄除けの南天も植えられております。
樹木でやんわりと道路からの動線を遮っております。左の樹木はカツラです。
テラスの下の芝生には、段差をつけてお子様たちが足を下ろしておしゃべりが、
できるよな工夫もしております。
状況にもよりますが、個人のお庭の場合は、塀やウッドフェンス側に
同じ樹木を 一列に並べる植栽は、かえってその場所を狭くしてしまいます。
手前を大きく奥を小さめにすると奥行きがとれ、広さを感じられます。
定番であればレンガ積でコニファーの植栽が一般的ですが、あえて石積にし、
四季の緑や葉色を楽しむ植物たちを植え込んであります。
丁字路であるため、視界の確保、何より道行く人たちにも、緑を楽しんでもらいためのものです。
こんなことも、ささやかな地域貢献の一つではないでしょうか。
当社のご提案をご理解をいただきました、お施主様に感謝申し上げます。