市街地にのどかな空間 建築:五蔵舎 秋田市I様邸

【秋田市 I様邸】

マンションやアパート群の中に建てられた「和モダン」のお住まいです。
道路に面した来客用の駐車スペースの一部を植え込みスペースとして
確保してあります。


▲ 背景の外壁は板張りで、高さもあり、風合いもシックなものです。 この背景をバックに立体感のある植え込みを構成してみました。
▲ 植えられているのはタケで姫モウソウチクという種類です。

一般的にタケノコとして食べられる太いものはモウソウチクですが
この種類のものは あまり太くなりません。風にそよぐあわい緑が好まれます。
このようなスペースにも立体感のある使い方ができるのもタケならではの特徴です。
足元には、山石、下草を配し山里の景を。左の株立ちはイロハモミジです。

▲玄関前の植栽前の状況です。 やはり、緑がないとちょっと殺風景ですね
▲玄関に向かう段差のあるアプローチに、イロハモミジを少しかぶせて玄関が直接見えないようにして植え込んであります。

これだけの高さのある外壁の板張りをおおうとなれば、
やはりこのタケしかなかったかとも思いますね。


▲カーポートの建てられる位置から中庭になる部分です。市街地の、この場所がどんなふうに変わるんでしょうね。
▲アパート群の背景を遮りながら、ちょっと懐かしいのどかな風景を出してみました。背景は上の画像にもあるアパート群です。

全然違う場所に来たようには思えませんでしょうか。
雑木の中に少し年代物の、石鉢を据え景を引き締めております。

▲駐車スペースから入ったところの路地鳥海石をチラシ、延べ段風に。
▲年代物の石鉢

左の柵は、農家で稲束を自然乾燥させるときに使用した杭(稲杭)を使用し、
庭と畑地 との結界としております。
稲杭は先人の知恵で腐れにくい、栗の木で作られております。

▲お住まいデッキからの景です。

稲杭のある畑地の部分には、シイタケも収穫できるよう楢の木に植菌もしてあります
植栽樹木はおおむね雑木類で、のどかな田園風景の一角を表してみました。

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