お茶室につながるお庭とのご依頼がありました。
市内手形山の閑静なたたずまいの中、五蔵舎さんで新築なされたお住まいです。
庭石はご主人様がみずから選んで据えたという鳥海石が土の中にたくさん埋もれてありました。
遠くに山並みを望めるロケーションの良い場所であります。
玄関から四ツ目垣までを外露地し、ウッドデッキを腰掛待合に見立てております。
飛石は玉川の自然石の川石を使用しております。
お茶室の内露地になる部分です。
正面がにじり口です。にじり口前の役石、飛石はお茶室建築時に据えてあるものです。
このように鳥海石がたくさん埋もれておりました。
枝折戸を開けて飛石を渡るとお茶室まえの内露地へと案内します。
露地は「スギゴケ」を使用しております。
既存樹木はサラサドウダン、サルスベリ、イトヒバ、リュウキュウツツジ等々
かなりの密度で植えられておりました。そぐわないものは間引きし、全体をコンパクトにしてあります。
お茶室につながる飛石の伝い。
外露地から内露地へ。
左手前の樹木は「イロハモミジ」です。
灯篭、庭石はすべて前からあったものを使用しております。
量的には6~7トンはあったでしょうか。
完成後、ご主人様がつくばいの奥にあるブロック塀が気になるということで、
建仁寺垣で覆ったところ、風情が一層増したように思えます。