水音の聴こえるお庭  建築:五蔵舎 秋田市外旭川  斉藤様邸

【秋田市外旭川 斉藤様邸】

秋田市内、新築のお住まいの工事をご依頼されました。
お庭のスペースはあまり広くとれない状態でしたが、
油圧ショベルの左後方を、 コンクリートを斫(はつり)、スペースを少し広くしてあります。

▲玄関前をコンクリート舗装の一部を、格子状に目地を取って、    その中にはミカゲ石を張り付けております。重機の前方の建物の基礎の部分を、お庭の一部としておりますので、ご注目を。

▲早朝の画像だったので朝もやがたちこめております。道路前面からの景です。玄関やリビングが直接見えないよう、樹木によって視線を遮っております。右側の低い植栽は、ニシキギとシモツケです。 こんな少しの植栽もお住まいを引き立たせます。

▲玄関テラスからの景です。格子状の平板、黒ミカゲの敷石でアクセントをつけ、竜で目地を埋めております。左にはヤマボウシ、根元にはヒイラギ南天、右はシャラ(夏椿)です。

これらの樹木が、 玄関やリビングの視線を遮りながら、お部屋からは,
風にそよぐさわやかな緑を, 提供してくれます。


▲狭いスペースながら和モダンをテーマに「水音の聴こえる」お庭を提案しております。 石の水鉢に筧(かけい)から落とす水が、 波紋とかすかな水音が心地よく楽しめます。

建物の基礎の部分を,石積の基礎のように組んで、
無機質のコンクリートお庭の一部に取り込んでおります。


▲お住まいリビングから見える景です。水鉢が直接見えない様にしているのは、古来の伝統技術のなかに 「見え隠れ」という技法のひとつでもあります。

コンクリートを一部壊した木塀の前は常緑のソヨゴ、左はイロハモミジ、
右手前は線の細い ツリバナを植え、季節の変化を楽しんでもらうことにしています。


▲再び水鉢周りの景

現在は、かつてのお茶室の蹲(つくばい)周りの作法の石組みではなく、
このような自由な石使い、雑木を植えこんだ風情が好まれます。

また、四季それぞれを楽しませてくれる山野草たちも目を楽しませてくれます。
株立ちの樹木はヒメシャラ。


▲お住まいマッサージルームからの景です。

マッサージ器は体を癒してくれますが、窓の外の樹木たちは「心も体」も癒してくれます。
「緑の力」ってすごいですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です